ぬめちょこの部屋

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【MG77】MUSTANGのレビューと購入に至るまでに比較検討した他のギターについて!!!【Fender Japan】

タイトルのとおり、フェンジャパのムスタングの紹介です。

 

購入に至るまでにさまざまなギターを比較検討したため、それらについても簡単に記載しています。

 

(2021年4月頃に購入したため、記事内の情報は当時のものとなります。予めご了承ください。)

 

(また、個人の好みや偏見、矛盾等を多く含んでいるため、ご注意ください。よろしくお願いします。)

 

 

MG77のスペック

アッシュボディに1ピースのメイプルネックで名前の通り77年仕様。

 

ですが、クルーソンタイプのペグ、トラジションロゴ、線入りのMUSTANGロゴ、OFFSET Contour Bodyのデカール、ストリングガイド1つなど、ヘッドは60s仕様となっています。

フェンジャパは同時期に65,69,72モデルも作っていたので、ここら辺の細かい部分はコスト的に仕方ないですね。安いモデルですし。

 

ヴィンテージの再現にこだわりはないため、特に気にもなりません。

 

1Pメイプルネックでロッドは裏から入れているため、スカンクストライプとブラウンエッグ(呼び方まちまちで正式名称がよくわからない)があります。

 

 

購入の経緯

ムスタングを購入した理由なのですが、ギターを始めた頃から密かに憧れていたモデルだったからです。

 

理由はもちろん、けいおん!あずにゃんが使っていたからです!!!

 

というのもありますが、今までハムバッカーのギターばかり使ってきたのでシングルコイルでいい感じのをずっと探していました。

 

LUNA SEASUGIZOがシングルコイルやP-90をメインで使っていること、そしてシングルの素晴らしさを頻繁に語っていることもあり、1本はシングルコイルのギターが欲しいと思っていたというのもあります。

 

当初はストラトに目をつけていました。指板は好みのメイプルで。

 

 

当初購入を検討していたストラトたち

Fender American Ultra

機能的で便利そうなアメウル。

S1スイッチでフロントとリアのハーフトーンが出せるのが魅力的。

カスタムショップにすら採用していない、Fender初のジョイント部も素敵。

 

Fender American Original

ヴィンテージ寄りなアメオリ。

指板Rは現代的なのが嬉しいですね。

50sのメイプル指板、ブロンドカラーのアッシュボディのやつは見た目やVネックの弾き心地がすごく好みでした。

 

ちなみに、ヴィンテージの再現具合にコダワリがあるけどカスタムショップは高くて買えない……という方には、アメオリよりもその前のAmerican Vintage(アメヴィン)の2012〜2017くらいのやつが気合いの入れ具合が凄いのでオススメです。

人気だからあまり見かけないけどね。

 

③Navigatorやmomose等の国産コピー

なんだか渋くていいですよね。

ナビはSUGIZOも使ってるし、モモセは国産コピーの中でもかなり評価されていますね。


国産ではフーチーズのCrews(これもディバイザー製だけど)も好きです。
どのブランドもFenderヘッドのモデルあるしね。

 

VanzandtやMoonもいいギターなのでしょうけれど、PGM系列はあまり好きではないため候補から外れました。

(ごめんなさい……)

 

Fullertoneとか八弦小唄みたいな超vintage再現!って感じのもあまり好みではなく……もちろん凄くいいギターだと思います。

 

フジゲンは結構好きですけど、ヘッド形状とロゴがね……

 

それと、ネックポケットがガバガバなやつをチラホラ見かけたため、候補から外れました。

ピッタリならいいってわけではないみたいですけど、なんかね……

 

フジゲン製のIbanezなどは大好きなのですが、フジゲンオリジナルは何故かあまり惹かれません……

(ごめんなさい……)

 

④PRS SilverSky

ラッカーになったしデザインも好みで気になる。

シルバースカイはヘッドが色々言われがちですが、私は結構好きです。

メイプル指板のモデルは黒いバードインレイも合いまって可愛くて良い感じ。


ただ、ほぼ全てがオリジナルパーツという力の入れようはいいのですが、逆に言えば、カスタムはかなりし辛く、修理には高価な純正パーツが必要となります。

 

⑤他には、フェンダーメキシコのEd O’Brienシグのサスティナーが載ったやつもいいなと思っていました。

 

しかし、過去に所持していたサスティナー搭載のギターで調整にかなり苦戦したことと、せっかくのストラトのフロントがサスティナーのおまけピックアップになってしまうのは美味しくないなと思い、候補から外れました。

 

(他にも、suhrやxoticなどいろいろありますが、キリがないため割愛します。)

 


と、いろいろなストラトを見ては「これいいね!」や「これは違う……」を繰り返して、好みの物を探していたのですが……

 

 

結局ストラトを買わなかった理由

過去にもストラト欲しい病に罹っていた時期はありましたが、結局、毎回購入に至りませんでした。

 

その理由として、

①デザインがあまり好みではない

ストラトのリアは使えなさそう(偏見)

③5WAYスイッチが好きじゃない

などがありました。

 

①のデザインに関しては完全に個人の好みですね。

ストラトの見た目こそ至高!」という方も大勢いますし、「めちゃくちゃかっけー!」と感じるモデルもあります。

 

②のリアに関しては偏見が強いですが、ライブで出演者のストラトのリアがキンキンで耳が痛く感じることがよくあったり、ストラト使いの友人がリアを使っていないことなどが要因です。

 

SUGIZOもリアは使わない、飛び道具って言ってましたね。

 

でも、リアハムのストラトは実用的だとしてもどこか好きになれないので、SSSで探していました。(シングルサイズハムなら許せる)

 

(関係ないけど、21フレットで2点支持のストラトがたまにありますけど、チグハグ感がとても苦手です。ごめんなさい……)

 

③のスイッチに関しては、2ハムのギターばかり使ってきたからか、3way以外はあまり好みではありません。

 

 

少し話が逸れますが、IbanezのRGやAZみたいにいろいろ切り替えられるやつは便利そうでいいなと思ったりもします。(というか昔から好きだし今でもたまに欲しくなる……)

 

けれど、いざ使うと演奏中の切り替えが煩わしかったり、選択肢が多すぎて逆に音作りが定まらないことなどが多々ありました。

 

それに、1本でなんでも出来てしまうというのは、どうしても中途半端さや器用貧乏さを感じてしまいます。(実際にそうではなかったとしても)

 

スタジオミュージシャンやアニソン、ポップなど多様な音色を求められる方は重宝すると思いますが……

 

 

話を戻して、AZの10種類くらいの音色は個人的には過剰な感じがしますが、ストラトの5WAYが過剰なんてことは勿論ないと思っています。

 

「ヴィンテージみたく3wayにしろ!」なんて全く思いません。ハーフトーン出すの面倒だし。

 

でも、5wayって演奏中に素早くセンターやハーフトーンに切り替えるのがし辛いんですよね。

 

SUGIZOみたいにリア位置でセンターピックアップみたいな配線にしちゃえばいいんですけど。

 

ごちゃごちゃ言いましたが、私程度には「ピックアップなんて2つもあれば十分!」ということです。

 

限られた選択肢から好みの音色を作る方が向いているようです。

 

あとノブも2個までのほうが見た目と操作性的に好みです。

 

 

サイクロンも検討しました

以上のことから、次に目をつけたのはサイクロンです。

 

サイクロンはムスタングをベースに、

①ボディを厚くしてシンクロ搭載

②ショートスケールからミディアムに変更して、テンションと弾きやすさを両立

③3wayスイッチにして使い勝手向上

という改良版ムスタングのようなギターです。

 

当初はムスタングカスタムとして企画していたようです。

 

サイクロンなら、ストラトと違って2ピックアップの3wayスイッチなので自分好みだし、アーミングを多様するためシンクロなのも嬉しいポイントでした。

 

当初の問題点は、地味にレアギターなため在庫があまりなく、選択肢が少ないことくらいでした。

あまり使っている人がいないという点は好みなのですが……

 

JAPANでは(恐らく)作っていないし、USA製は2点支持にノイズレスで良さげですが、中古しかないうえ数も少なく、見かけるのはメキシコかスクワイアばかり。

 

メキシコはリアハムですし、スクワイアは価格帯的に候補ではなかったためパス。

 

Vanzandtのbronson IIIはリアハムだし、moonのMT-DX IIはP90で良さげだけど、先述のとおり、どちらのブランドも好みではない……(ごめんなさい……)

 

(リアシングル単体は恐らく使わないけれど、ハーフトーン用にシングルで欲しい。タップは嫌だった。)

 

そこで、psychederhythmのpsycheloneというギターを見つけました。

 

マッチングヘッドにオレンジロゴ、見たことのないノブ(海外から取り寄せているらしい)など、とても可愛らしいギターだったため強く惹かれました。

 

しかし、在庫が少なく、ピックアップがシングルサイズハムだったり、メイプル指板モデルが無かったり……

 

なにより、サイクロンを物色し続けているうちに「あれ?なんかムスタングに比べてダサくね?」と感じてしまいました。(ごめんなさい……)

 

ピックガードの形状、ミディアムスケールになったネック、トグルスイッチ、シンクロ、ストラト用ピックアップ……

 

ムスタングから改善されたはずの全ての要素が、結果的に見た目のバランスをかなり崩してしまっていることに気付きました。

 

見比べれば見比べるほど、どんどんムスタングが完璧なバランスに見えてきました。


ここまでがムスタングを購入するに至った経緯なのですが、ムスタング選びでもとても悩まされました。

 

現行モデルを試奏してみた

まず、楽器屋に在庫のあった現行モデル、MADE IN JAPAN 60s MUSTANGを試奏させてもらいました。

 

正直、弾く前はバスウッドだしどうなんだろうなーなんて思っていました。


(バスウッド自体はIbanezMUSICMAN、suhrがよく採用していますし、ヴィンテージのムスタングでも採用されていた時期もあるようです。悪い材だとは思っていませんが、どうせならポプラ、アルダー、アッシュのいずれかが欲しかった。suhrはバスウッド+メイプルは聖杯!って言ってるし、ペトルーシのバスウッドRG時代の音めっちゃ好き。)

 

いざ弾いてみると、凄く気持ちのいい音色。

 

よく使えないと言われているフェイズサウンドは、クリーンでもディストーションでも面白い音でした。

 

よく狂うと言われるアーミングも、ちゃんと使えばあまり狂いませんでした。

 

リア単体の音もストラトより好みで、使えるなと感じました。

 

手は決して小さい方ではなく、むしろどちらかというと大きい方だと思うのですが、ショートスケールの引き心地はとてもしっくりきました。

 

世間で言われているムスタングのイメージとは全然違ったことに衝撃を受けました。

 

惜しかったのは、水色と白しかなかったことです。


どちらもあまり好みの色ではありませんでした。

 

そこで、今度はムスタング探しが始まります。

 

比較検討したムスタングたち

①まず、1982年に製造終了して以来、久しぶりにレギュラーラインに復活したUSAムスタングを調べました。

 

しかし、performerシリーズなので、ムスタングの特徴であるフェイズサウンドも出せるあのスイッチは無くなり、使い勝手の良い3wayスイッチとなっています。

 

そういうカスタムをする人も多いようですが、1回ムスタングを弾いただけのくせに「あのスイッチがあってこそムスタングだ!音も見た目も!」と厄介オタクと化していた私は、そこだけが許せなかった!

 

ブリッジも構造から見直されていてかなり改良されているようなので、そこはすごく魅力的なんですけどね……

 

②CharシグはCharよく知らないしほぼサイクロンだしで却下。(ごめんなさい……)

 

③試奏したMIJ 60Sムスは、1個前のモデルだとアルダーボディのようで、それの在庫を探しましたがデジマートで1件ヒットしたのみ。

 

④メキシコのvinteraシリーズはパーフェロー指板が色的に気に食わないので却下。

 

(パーフェローはローズウッドの代替材として近年採用が増えていますね。決してコストカットなどではなく、オーダー費用がローズウッドより高いこともあるようです。)

 

⑤その他、メキシコやスクワイアの他のシリーズは、ダイナミックヴィブラートではなかったりピックアップやスイッチが違ったりで、duo sonicとかの方が近かったので却下。


仕方がないので中古で探すことにしました。

 

USAのヴィンテージでもムスタングって比較的安くて、70年代だと13万〜とか60後期でも25万〜とかのやつが結構ありました。

 

ですが、ヴィンテージは維持が面倒そうなので、結局フェンジャパから探すことに。

 

MG69はあずにゃんが使っていたシリーズだけど、いわゆる『あずにゃんぐ』は全然見つからず。

 

けいおん!放映後に中古屋に溢れていたというのが羨ましいばかりです。

 

あずにゃんぐじゃないならわざわざバスウッドを選ぶ必要もないなと思い、他にフェンジャパってどんなの出してたんだ?と調べてみると、

 

①ポプラのMG65

②ポプラのMG69あずにゃんぐ(限定)

③コンペラインでバスウッドのMG72

④アッシュのMG77

などがあったようです。

 

①はヴィンテージムスタングの特徴であるポプラボディだし、電装系もUSA仕様だったりと気合の入ったモデル。

 

さらには、ラッカー塗装のMG65/VSPという上位モデルもあったようです。

 

しかし、限定だったためVSPは在庫が見つからず、なんならMG65も人気なのか良さげなのがない……

 

そもそも、好みのカラーがなかったので候補から外れました。

 

②は限定なのでそもそも見つからない。

 

③はアイドル系のイメージが強かったため却下。(ごめんなさい……)

 

となると、残るは④のMG77です。

 

もともと、ストラトを探していたときから「アッシュボディにメイプル指板だといいな」と思っていたのでドストライク!(多分センですけど)

 

色は黒かヴィンテージナチュラルしかないようなので、ムスタングらしいポップな可愛さはありませんが、これはこれでどちらもカッコ可愛くて良い感じ。

 

色合いだけならSUGIZOのFZと同じなのも高ポイント。

 

これは買うしかない!と思って急いで見つけて手に入れました。

 

MG77を購入してみて

カッコ可愛い!

やっぱり弾きやすい!最初に試奏した65年仕様の60sと違い、コンター加工されているのでなおさら弾きやすい!

 

シリアルから2008年ごろのダイナ製ですが、傷も目立たない位置に小さな打痕が1つあるだけの良い状態。

 

とても満足しました!

 

やはり、フェイズサウンドは面白いし、独特な感触のダイナミックヴィブラートも面白い!

 

リア単体でも使える音だし、指板Rは184R(7.25inch)とキツめですが、チョーキングの音詰まりもないし普通に弾きやすい。

 

幅狭めで厚みのあるネックの握り心地はとても良いし、ラージヘッドが可愛い……

 

使い辛いとよく言われるスイッチも、慣れるとそんなに困らない。

タイミングよくギタマガがムスタング特集をしていたので、一緒に購入しました。


とても面白かったです。あずにゃんも少しだけいました。

 

 

その後……

ピックアップはレースセンサーのパープルやバーガンディを白カバーで載せて、スイッチも合わせて白にしたり……

 

サイケデリズムがサイケロンに採用しているDAKA WAREのノブを買ってそれに変えたり……

 

マスタリーのブリッジを載せてみたり……

 

と色々妄想していました。

 

ダメなところが可愛くて好きと思っていたムスタングでしたが、全然ダメな娘じゃありませんでした。

 

しかし、諸事情により手放すことになりました……

 

また機会があったら、手に入れたいですね……

 

とても良いギターでした。

 

ムスタングを所持している方や購入を検討されている方は、とても可愛くて素敵なギターですので大切になさってくださいね。

 

所持してみると、コアな人気がある理由がよくわかりました。

最後に、愛用しているPRS S2 STANDARD 24とのツーショットです。

 

こうやって見ると、ムスタングの長さがわかりやすいですね。

 

ケースによっては入らない可能性があるため、注意が必要です。

 

近いうちに、このギターについても書こうと思います。

 

ありがとうございました。